フキコシ・ソロ・アクト・ライブ「XVIII」〜バシュ!シュバ!・バシュチャッ!・スタ・スタ・スタ...COMEDY〜@原宿クエストホール



吹越満氏のお馴染み一人芝居というかコントというか。スゴイシュールでもあり、勿論下ネタだって満載。本当は1日に芝居や映画を2本観ると、ストーリーとかが混乱しそうなので自分の中でタブーとしてるけれど、この日の取り合わせはまあいいかと。だって他に空いてる日ないし。
物販は今回もTシャツと無駄にデカイ携帯クリーナー。前回は無駄にでかい缶バッチだったっけ。飾れるように台まで付いてるのには笑った覚えがある。前回がDVD化されたって本当だったんだ。以前シアテレで録画したはずだけど、DVDには特典映像付いてそうだし、欲しいようないらないような。クエストホールって始めてきたけど、原宿とは思えないほど雰囲気いいね。外とは別世界。客層も浮ついた感じがないから落ち着く〜。
上手側の壁、邪魔だなぁと思ってたらいつの間にか本人がひょっこり顔出してるのはビックリ。まじまじと見て「やっぱ邪魔だな」はは、狙ってたんだ。客をひとしきりいじってスタート。相変わらず面白いオープニング映像。ステージセットのミニチュアと同じ様に舞台を作り上げてくなんて、思わず「へぇー」で「ほぉー」。
逆パントマイム。パイプ椅子で爆笑&感心。旨いんだよな相変わらず。ベッドやチャリのネタも小ネタなりに面白かったけど、茶箪笥は凄かったな。
顔に紙はめたり、手にパレットはめたりして、マジックで書き書き。すっかりお馴染み。この人普通に絵を描いたら上手いのかな。即興であれだけ旨い表現してるからねぇ。ちょっと興味あり。
「猿→人間」は普通過ぎるんじゃない?「右→左」はどうするかと思ったらあまりにもくだらなかった。「くっだらねぇ〜」とマジで口にした。面白かったけど。感心してしまうほどウマイものもあれば、ここまでバカバカしいものまでやっちゃう辺りが、らしいよな〜。くだらなくても確信犯?て思っちゃう。
当て字の小芝居からだんだんというか、完全に下ネタ。「節句好」「女菜煮」(←男バージョン忘れた)「燻煮」「混同務」・・・。まだまだいっぱいあったぞ。でも「脱恥猥婦」は漢字にしても同じだなってネタにならなかったか。
前回は暗転使って1人4役。でも今回は暗転ナシで6役。メガネ・すっぴん・帽子・メガネ&帽子まではともかく、店員・オヤジも追加されたらとんでもないことになってた。いやぁ凄い。なんでそんなにおシリのすべりがいいの?あの椅子横にスライドできるような仕組みになってる? 4から6に増えて、これから先はもっと増やすの?そんな首を絞めるようなマネするのだろうか。でも今回増やしちゃったから、次回は更に増えるの期待しちゃうよ。
寝転がって普通の「スタンディングコメディアン」上からの映像は確かに不自然だけれど、慣れてくると本当に立っているようにも見えるのが不思議だ。「不安な時は靴を見る」っていいね。
スモークとスクリーン使って、エンドロールだって粋な演出。そしてすっかりお馴染みになってしまったボツネタコーナー。客もみんな知ってるのよね。これはボツだろうってものから、そうでもないんじゃないってものまでいくつか。吹越さんのネタはやり方次第ってのもあるだろうかな。
今日は何故かトラブルが重なったよう。顔にくっつけた紙をぺらぺらめくりながら「あれ!?」最初芝居なのかと思ったマジだったらしい。「見えないからさ〜」確かにそうなんだよね、見えないんだよねアレ、本人には。適当に取り繕って再開。6役やってる時には帽子がコロリ。そのまま続けるのかと思ったら、ちゃんと拾って「プレゼントのところから」。普通の芝居なら周りがフォローしたりで続けるんだろうけど、1人だとマイペースでいいねぇ。しかもストーリーの腰を折るような感じでもないし。そのままごまかして突っ切っちゃうこともできるだろうにそうしないのは、実は結構几帳面なのか?
ソロアクトライブは爆笑って感じではないんだよね。ひゃひゃひゃって。あと普通の芝居みたいに声張らないから、爆笑してると見逃したり聞き逃したりしちゃう。自分が笑うよりも舞台を見逃すかーって意識が働く。あと舞台も客席も探り探りな感じがする。「わかるかな〜伝わらないかな〜」「わかるかな〜理解できないかな〜」て。わかれば当然面白いし、思わず「うまいっ!」と手を打つ。わかんなくても何となく面白い。そーんな微妙なユルさがいいんだよな。境界がない。
「うまい」ていうのはネタの旨さと演技の上手さ、演出の巧さ。普通に芝居してもいい人だもんね。役者業だけに専念しないで、ソロアクトやり続けるてのがいーじゃない、嬉しーじゃない。お休みする年もあるけど、次もあるはず。はあ、今年も面白かった。次回もまた!是非!