阿佐ヶ谷スパイダースPRESENTS「イヌの日」@本多劇場

以前の話題作の再演。といっても自分前回見てないから、今回初見さん。大堀さんが普通に芝居してるとこって実は始めて見た。「男子〜」でおバカやってるところしか知らないので、ちょっと新鮮。あれっ?八嶋さんや村岡さんも出るんだったっけ〜と劇場についてチラシを見てから改めて思い出した、ボケてるな自分。
ユルさもあるけど全体的にキワキワ。親子とか性とかそんな関係が捻じ曲がってしまった世界。なんだろうけど、ちょっと長いなぁ。面白くはあったけど、後半はちょっとウザいなぁと思ってしまうようなしつこさ感じた。途中から下に集中するしていくので、親子の方は後半に話が再開すると「あれっ?お母さんどこに行ってたの?」て感じでちと薄い。前半はかなり強烈なオカンではあったんだけどその分ねぇ。
中山さんや八嶋さんが持ち前の面白さでドッカンドッカン空気をぶち壊していくのは面白い、けどちょっとその面白さがまたか〜という気もした。マンネリっていや、仲悪いようでヘンな親子愛とか、母親の相手を次々手にかけちゃうとか、ドラッグで儲けようとか安易に考えちゃったりとか、なにかってーとすぐキレるとか、親に擦り付けるとか、1人は狂ってて4人の遺体は見つからなかったとか、なーんかこう展開が読める感じがあって、もうちっと意外性があってもいいんじゃないと思うのは、欲張りすぎ?世間の評判が高いだけに、もっと面白いものをつい期待してしまうんかな。
地下の4人の関係がほのかに伝わってくるのがいいね。子供のノーミソのまんまで体ばっかり大きくなった感じだけど、何となく恋愛とか性ってものをわかってるっていうか。それをなんて言っていいのかわからないのか、言葉には出てこないだろうけど、芝居の中で絶妙な空気が流れるのがよかったなぁ。
ラストは、結局ナカやんもヒロちゃんも五味さん達も相変わらずつるんでて、殴ったの殺意だのってのは結局事なきを得たって感じなのか。暗転で監禁されてた人たちの声が聞こえるのはまあいいんだけど、暗転長すぎてやっぱりしつこさを感じちゃった。大ラスでヒロちゃんと顔を見合わせてるのはナカやん?暗くてよく見えなかったんだけど。てことは直前まで余裕ぶっこいてたナカやんも、所詮は強がりで、オチたってこと?うーん。
「?」はチョコチョコあったけれど、全体的に面白かったです。役者も皆さんいい味出してたし。物足りないっていうよりも、もっといいもんできるんじゃない?って期待感からの辛口。あとやっぱり長かったや。
芝居と全然関係ないけど、この間の合宿訓練で隣の班で目立つ人、誰かに似てると思ったら大堀さんに似てたんだ。納得。