「GO FOR THE SUN」TOUR@LIQUIDROOM ebis

先日のJAPAN CIRCUIT同様、自分の好きなバンドが集まった対バンライブ。ライブ情報を聞いた時からスゲェ行きてぇ〜と思っていたが、何せ仕事がある日なのに18時開演だし、3バンドとも年末のCOUNTDOWN JAPAN FESでも見ることは出来るし、12月の頭には試験があるから11月末はさすがに遊ぶの止めようかなと思って、諦めようとしていた。んが、9月10月と忙しくて土日出勤が多く、その分1日位は代休が取れるというので、それなら行っとくかと急いでチケットを手配した。この時期に休むなら、大人しく試験勉強してろと言われそうだが、どうせ受かるはずない試験だし、様子見の噛ませ犬だからプレッシャーもないし、受かればラッキーって程度のモンだから別にいーやと開き直って遊ぶことにした。SPARTA LOCALSはついこの間見たばかりだというのに、それでもやっぱり楽しみだ〜。
買い物やらなんやら久々に出かけて用事を済ませていざ会場へ行くと、すでにすごい人だからり。ロッカーいっぱいでやんの。リキッドルームでロッカー満室って初めてだよ。何でじゃ?そんなに人気あるんか?っていうか、冬になってみんな外ではコートやジャケット着つつも中ではTシャツ1枚になりたいから、保管しておく荷物が多くなっただけかも知れないが。そーいやこの間のAXでもロッカーいっぱいだったっけ。
メンバー12名全員の写真とコメントが掲示されてて、ライブ前にちょっと楽しんだ。普通に「来てくれてありがとう」とか「アンプ買いました」とか「最近肺が痛いんです」とかって、お客へのメッセージや自分の近況を伝えたコメントもあったが、大半は「キミ太ったんじゃない?」とか「ブクロさいこー!」(ここは恵比寿!)とか訳のわからないモノばかり。果ては「だんだん私の弟に似てきたね」とか「大丈夫、ウチの両親もお前のこと気に入るって」とか、もう意味不明に拍車をかけている。
そういやこのイベントの前にMUSIC ON! TVの番組内で、このイベントを取り上げた5分位のコーナーが数週間やっていた。その名も『「GO FOR THE SUN」緊急会議「12人の怒れる男たち」』3バンドのメンバー12人が会議室みたいなところで、あらゆるテーマについてダラダラお菓子喰いながら討論するというもの。最初は「アンコールなしのライブはありかなしか?」「イヤモニはありかなしか?」とミュージシャンっぽいテーマで会議は進んだが、2回目3回目と進むに連れて、内容が徐々に怪しくなってきた。「朝からカップラーメン」「彼女が勝手に携帯を見る」ライブと関係ねぇよ。そもそも「怒れる12人」ってなんじゃ?
自主企画って大変そうではあるけれど、要するにやりたいことやりたいようにやるってんで、もうライブ前から全力で楽しんでいやがる。しょーがねーなー。ライブ前からこんだけオカシイなら、当然ライブ本番は120%遊び心満載で盛り上げるんだろーな。
と期待していたら、案の定前説でやってくれました、安部コウセイ。グラサンに黒いシャツってなんかカッコいいぞ!?いつもはカッコいいよりもカワイイって感じなんだけどねぇ。ひとしきり相変わらずのオレ様的なグダグダトークの後、「んじゃ、オレと同じコトして!」って何をやらされるのかと思ったら「足2回ならして1回手叩く!」ってアレか!?と会場がウケて「ドンドンチャッ!ドンドンチャッ!」ってやったらホントにおっ始めやがったよこの男「Buddy,you’re a boy make a big noise〜♪」ライブ前から大熱唱。でもバカさ加減なら客も負けない「We will we will rock you!」こちらも本番前から大合唱。見事前説でアガったわ、ヨッシャぁ!

アナログフィッシュ

アルバムと同じ感じで、いきなり初っ端からアゲアゲナンバーで煽ってくる。メインボーカルをフロントの2人が歌ってるから、佐々木健ちゃんが歌ってる場合・下岡くんが歌ってる曲で雰囲気が変わる。CD聴いていてもわかることだけど、ナマだと視覚で飛び込んでくる分、よりはっきりと雰囲気の違いがあって面白い。3ピースだと音がシンプルで余計なものを省いた感じ。だからよりいっそう個人個人のテクニックが際立って、聴き応えがある。よーするに3人ともウマいんだよな、楽曲がいいってのも勿論あるんだけれど。州ちゃんのドラムが軽快感があって、脳天に「カンッ!」と響いてくるのが小気味よい。健ちゃんも晃くんもエフェクター使ったりして、いろいろ変化に富んだプレイで聴かせてくれる。やっぱナマで聴くのは魅力の伝わり方がダイレクトでよいの〜♪結構前の方にいたので、フロント2人はバッチリだったけど、州くんはほとんど見れず。そんなわけで、お馴染み州ちゃんの生足は拝めず。

フジファブリック

2番手はスパルタとフジどっちかな〜と思ってたら、鍵盤が出てきた。フジファブリックもこんだけ間近でライブ見るのは始めてだから、ウキウキワクワク。こっちもまた、頭からアゲアゲ連発。さっきのアナログと比べれば2人も多いわけだから、打って変わって音の洪水。シンプルなのもいいし、こうして賑やかなのだって好きだ。NEWアルバムからのナンバーも勿論あり。「モノノケハカランダ」はイントロのギターから超アガる。フジファブリックは新曲を聴く度、志村正彦という人間の変態ぶりと妄想世界の広がりは留まるところを知らないな〜と、最近特に強く感じる。それに対して他人が一緒に共鳴して楽曲を作り上げることって、なかなか難しいんじゃないかと思うんだけれど、このバンドはそれをやってのけちゃってるあたりが、また面白い。志村君ってこれから更に活動続けて30過ぎても、やっぱりこんな感じなのかな。どんな大人だ!?

スパルタローカルズ

「Shall We Rock?」byコウセイ。ラストちうことで、オープニングから会場中がアガる。ついこの間もスパルタのライブは見たばかりだけれども、この間とはまた随分雰囲気が違ったように思う。この間はいかにもみんなビークル狙いって感じかカエラ見たさって客が多くて、しかもハコも大きかったから、何かこう会場や客などいろんなモンに対して、威嚇するが如くって感じの暴れ具合のコウセイ氏だったけれど、今日は「みんなで一緒に楽しもうぜ!」感が非常に強い。昔っからの仲間である3バンドでの自主企画だし、客もみんなロックが好きだ〜!って感じのニオイがするから、会場全体の一体感があるんだろうな。先日のキワキワ感もよかったけれど、みんなで楽しもうってお互い歩み寄ってる感じのこの空気、かなり楽しいぞ!
途中、コウセイ氏のギターソロから始めようとしたら、「音が出ねぇよ!」ととんでもないハプニングもあったりして、それはそれで盛り上がった。スタッフさんが処置してる間またもコウセイ節か?と思ったら、客いじりが始まった。ふーん、この人こういう遊び方もするんだ、知らなかったわぁ。まあトラブルありつつも、新曲やったりお馴染みのナンバーで踊り狂ったりと、よいステージで楽しんだわぁ。

アンコール

対バンライブのアンコールって、大体はトリのバンドが勤めるけれど、今回みたいに自主企画でトリとか関係なく3バンドが同じ立場にいる感じだから、アンコールにはみんなが出てきて欲しいなぁと強く願っていたら、出てきてくれた、全員、本イベントのTシャツおそろいで着て。12人があのステージに並ぶとすごい存在感。狭苦しいならがも盛り上がる〜。何をやってくれるのかと思ったら、かなり以外な、でもすごく盛り上がるいい曲、「今夜はブギーバック」。懐かし〜い、そして嬉し〜い。アナログの2人と志村&コウセイでフロント4人、濃いぞ!コウセイ&下岡がスチャダラがやってたラップを、志村&健ちゃんがオザケンの歌をカバー。みんながアゲアゲになってる中、志村氏1人すごーく大人しいのが笑えた。ホントにもうこの人は、自分の出番ではもうとんでもなく盛り上がるステージかますのに、それ以外の場ではなんで!?って位控えめっちうか、テンション低めっていうか。面白い奴だよ、全く。演奏の方はみんなでソロまわし。山内総&伊東がツインギターをガッツリかます、超カッコいいぜ!ドラムは州ちゃん、足立&中山は鳴り物で盛り上げて、ベースはフジ加藤、鍵盤は大ちゃんに安部・弟も加わって。ソロでの大ちゃんのパフォーマンスに大うけ〜♪笑えるけど、よくよく考えると器用ですげぇなあと。客も一緒に大合唱。すっごくいいアンコール。ホントにみんなで楽しんだ。よくよく考えると泣けてきそうな感動だけど、その場ではもう楽しくって楽しくって満開の笑顔だったよな〜。ホントに楽しくって、もう1曲!と思うのは贅沢かと思いながら、ずっと拍手続けて粘ってみた。見かねたスタッフが終了のアナウンスを流したもんだから諦めたけど、でも満足したわぁ。


帰りに貰ったチラシや物販で売ってるオリジナルTシャツに、今回のイベントのロゴとマークが描かれてるんだけど、このマーク一体意味はなんじゃろうとじーっと見てみたら、数字の5と4と3が書かれてる。フジファブリック(5)+スパルタローカルズ(4)+アナログフィッシュ(3)で「GO FOR THE SUN」。なんだ、今回のイベント名って駄ジャレだったのか、終わってから気が付いた。でもいい名前だと思うなぁ。チラシの写真が面白い。もう20代半ば過ぎたメンバーが、中学の運動会かって如く人間ピラミッド。頂上はフジ大ちゃん。いかにも体重軽そうだもんなぁ。4段も積みあがると、さすがに一番下の段は辛かろう。この撮影、結構大変だったんかな?
ロビーにあったメンバーの写真とコメントを記念撮影。そんなわけでしばらくの間、自分の携帯待ち受けは「Shall We Rock?」by安部コウセイ&「後藤理沙って今何やってるか知ってる人いませんか??」by志村正彦。正直言ってまるで指名手配写真のような待ち受け。ま、面白い新ネタ取り入れるまで、このままの状態でいーや。そして帰宅後、生中継がちゃんと録画されていたか確認がてら、ついさっきナマで観たライブをテレビで見て、またもアガる。早く寝ろ!