「STAR WARS EPISODE Ⅲ〜REVENGE OF THE SITH」@109シネマズ



泣いても笑ってもコレが最後。って泣いてばっかりだったよ・・・。長時間座っててもお尻の痛みも忘れて、目ぇ引ん剥いて見入ってしまった。
ざっくばらんに言えばアナキンがダース・ベイダーに変貌するストーリーだから、物語が進むにつれてどんどん堕ちて行く感じってのはわかっていたことだけど、堕ちて行くにつれて逆に映画全体のスケール・世界がどんどん大きく広がっていくのがすごかった。アナキンを徹底的にダークサイドへ引きずり込む為、パルパティーンがこれでもかこれでもかと、厭らしいほど揺さぶりをかけてくる。もう見ていてツラい。ラストはもうただダース・ベイダーの圧倒的な存在感がスクリーンを占めていた。うわぁ、チビりそう。
ジェダイ側はクローン兵、シス側は分離主義派とドロイド兵といった形態は前作から変わっていなかったけど、それがどうも負に堕ちなかった。シス側は要するに後の銀河帝国側ってことだけど、皇帝は確か異星人が嫌いで兵は人間ばかりって聞いたことあったから、今はジェダイ側にいるクローン兵がどうやってダース・シディアス(=パルパティーン)側に就くんだろうと不思議だった。ジェダイが全宇宙に散って分離主義者との戦いの最中、パルパティーンからクローン兵へ一斉に指示が下り、ジェダイ惨殺が始まる。パルパティーンはすでに裏で全ての用意をしていて、ついに行動に移したってことか。あまりの残酷さとパルパティーンの狡猾さに恐怖を感じ、涙が出てきた。
パルパティーンとタイマン勝負をするメイス・ウィンドウ、めっちゃ強い!そしてカッコいい!けれどパルパティーンはやっぱり恐ろしい奴だった。すっかり顔がゆがんでシスの顔になる。皇帝を思い出してもう泣くしかない。ジェダイが次々殺され、怒りとも悲しみともつかぬ深い表情を見せるヨーダを見て、何事にも乱されてはならないジェダイである身のやるせなさにまた涙。会議場でパルパティーンジェダイの反乱を告げ、新しい帝国を作ると言って皆が拍手喝采で賛同する。「EMPIRE」という言葉が出た時点で、もうパルパティーンが銀河を乗っ取る意思満々なのがわかるのに、何故それに賛同する!?目を覚ませと怒りが込み上げまた涙。
アナキン×オビ=ワン対決を見て、エピソード4のベイダー×ベンを思い出し、あそこのベンの死に様がすごく印象的なだけに、また涙。アナキンがオビ=ワンに敗れ憎しみに満ちた目で睨む姿に、もう完全にダークサイドに堕ちた様子が伺えて、行くとこまで行ってしまったと絶望す。あ、でもエピソード1から3までしつこく登場していた通商連合トレード・フェデレーションのヌート・ガンレイ、小者のクセにいつまでもしつこいんじゃ!と思っていたので、ダークサイドに堕ちたアナキンにバッサリやられた時は実は結構気持ちよかった・・・。アナキンに延命手術をし、ベイダーのマスクが被せられる瞬間、マスク越しに見る視界が映し出され、エピソード6のベイダー×ルークの最後のやり取り「自分の目でお前を見たい」を思い出し、また涙。マスクを被って最初の一呼吸でベイダーが生まれたことを実感。物語りはここで終わってまた始まるといった感じ。
ルークとレイアを産んで、最後までアナキンを信じて死んでいったアミダラに、これ以上生きていても苦しみしかないと諦めを感じる。ルークとレイアを引き取ったベイル・オーガナ議員夫妻とオーウェン・ベルー夫妻が、後にエピソード4で帝国軍の犠牲に遭うことも知らず幸せそうに子供を抱く姿を見て、もう痛いイタイ。悲しすぎる。
涙涙のお話だが、他にも見所あり。宇宙船の形が、どことなく旧3部作を思い出させる。XウィングとかTIEファイターとかスター・デストロイヤーとか、懐かしい宇宙船の数々に後に変わるのかと思わせる。古いようで新しいというのか、とても面白い。タトゥイーンに隠居するオビ=ワンにヨーダが「不老不死の術を手に入れたクワイ=ガン・ジンに会える」と告げた時、クワイ=ガンのおかげでこの後もベンがルーク見守ったり出来たのかな〜、とかってに謎が解けたり。
ああぁぁぁ。もうたまんな〜い!帰り道A木と興奮しながら(っていうか、こっちが一方的に興奮してたかも)語りまくる。結論として、1日の締め括りに映画本編を持ってきたのは正解かも、やっぱり展示会→映画の流れでよかったんでないか、となった。あ〜っ!アガりまくり!