「blast!(ブラスト)」@オーチャードホール

昨年M輪兄に誘われて面白かったので、今年も行くことにした。コクーンは結構よく行くがオーチャードは久しい。芝居小屋にしてはコクーンは大きい方だと普段は思っているが、こうしてオーチャードと比べてみるとコクーンも所詮は小・中劇場だなと思う。以前よりも更に客層が広くなった気がする。チケットが結構高いのに、ここまで老若男女に人気があるエンターテイメントっていうのは、あんまりないだろう。
ロビーに飛び出るにはいい席だが、音響的にはイマイチな席。上手側の前方なので、右耳にスピーカーの音がダイレクトに入ってくる。生音とアンプの音のバランスが気持ち悪い。ラッパはマイク使わなくてもいいんじゃないかと思うが、演技をしながらの演奏ということや、スピーカーから音を出すものもあるってことから、いちいちマイク通しているのかもしれないが、やはり違和感。だからブラスセッションよりパーカッションセッションの方が、遥かに面白い。
ステージングは昨年とあまり変わらないかもしれないが、それでもやっぱり不思議や驚きドキドキワクワクがてんこ盛り盛りで楽しかった〜。オープニングから「ボレロ」で盛り上がり、ヴィジュアル・アンサンブルのカラーバリエーションがステージに華を添える。ドラムセッションではすっかり超有名人石川直氏と相方のDavid Cox氏がおなじみのバトルを繰り広げ、会場が大いに湧く。昨年はちょーっとステージから離れていた為見づらい感もあったが、今回はかなり前列なのであの超絶技を被りつきで見てやった。いんやぁやっぱスゲェや。Naokiがソロでガツンとかまして退場しようとすると、Davidが飛び込んできてバトルが始まるというパターンだが、ソロの後にわ〜ざとらしくステージを退場する素振りが変に芝居がかっていて「楽器のプレイは一流だけど演技はヘタだな〜」と笑ってしまった。スマンねNaoki
基本的にみんな一流のミュージシャンであると同時に、一流のパフォーマー。聴覚・視覚と観客のあらゆる感覚を刺激して、誰もが楽しめるステージを作り上げる。みんな陽気でユニークだし。タンバリンやシンバルを構えながら腰を振る姿はセクシ〜♪そんな中デイヴは特に自由。超フリー。自由過ぎ。彼が出てくるだけで笑いがおき、オカシイながらもプレイはスゲェってんだから、もう参りましたって感じ。ホーンセッションが会場全体で盛り上がってる中、キューブの中ではさっきまでティンパニを叩いていたはずのデイヴの姿が見えないのでオカシイなぁと思ったら、ひっくり返って足振り回しながら楽器叩いてた。バカ〜!
せっかく扉に近い席なので、それなら行っとくかと休憩時間もエンディングもロビーへ飛び出してやった。ブレイクでのアトラクションはこれまた前方で被りつき。去年も結構前で見れたからそんなに大変なもんじゃないのかな〜と思ったら、やっぱり席によってはなかなか客席出れなくて大変らしい。待っている間後ろ振り返ったら、階段まで人がいっぱいでビックリした。間近で見て気付いたけど、タイコ隊が使ってるスティックってバックでも叩いているから頭も尻もないかと思ったけど、普通の形してるのね。それでもあんなパフォーマンスで音も乱れないってのがスゴイわ。
この週末はフジロック開催。金・土と仕事で日のみ参加することは可能だったけど、こっちでも十分満足。blastもせっかく夏に開催するんだから、どっかしらフェスだのイベントだのへのオファーは無いものだろうか。かなり盛り上がると思うんだけど。オーチャード以外のホールでも公演はあるけれど、野外とか大勢客が集まるイベントとかだとそれはそれで気持ちいいと思うんだよな〜。客席に座って見ているのはもったいない程のステージだよ、あれは。どうせなら一緒に踊った方が面白いもん。