真心一座・身も心も第一章「流れ姉妹〜たつことかつこ〜」

今更ながら河原雅彦氏・千葉雅子女史達が劇団を立ち上げた。人気も実力もある人達がこの歳であえて小劇場。まあ最初この話を聞いたとき、観劇はどうしようか悩んでいた。その後雑誌などでコメントを読み、面白いじゃないかと結構興味を惹かれた。そして絶対に行く〜!という気になったのが、ゲスト出演者の松重豊氏と粟根まこと氏。贔屓役者ランキングの上位に名を連ねるこの2人が同じ舞台に立つ日が来るとは、予想だにしなかった。よくよく見ると他にも豪華なメンツ。というわけで見に行った。
千葉さんの泥臭い人間模様を描いたストーリーに飽きのこない河原さんの演出、芸達者な役者達。笑いを随所に入れながら、観客をグイグイ舞台に引っ張り込む。うーん、いいもん見たぜ!という充実感あり。ゲストレイパー&ラバーの2人はいろいろ魅せてくれたね。粟根さんは相変わらず細か〜い所まで小芝居するし、松重さんはなんか久々に笑い顔を見たような。あの人はあの風貌だから、テレビとかでも無愛想なコワモテな役をやることが多い。しかし笑った顔も怖いぞ。粟根×松重コワモテ対決。比べるモンでもないけれど。
まちゃぴこ氏はやはりチンピラだった。そしてなぜかこの人が出てくるだけで、笑いがおきる。「ぁ谷村あぁ!!」と凄む度に爆笑。カッコいいんだけどなんかおかしいんだよな、この人。「ガヤ」(小林顕作&政岡泰志&伊達暁&信川清順)も柔軟な演技でいろいろ魅せてくれる。勿論他の役者達もオイシイ。千秋楽とあって、役者自身が1人で何役も演じるからさぞかし裏は大変だろうけれど、見ている側から目まぐるしいとか混乱するようなことはない。まだまだ謎が多い姉妹とそれを取り巻く人々。来年に予定されている第二章も是非見たいものだ。
そーいや今年のRISING SUN ROCK FESTIVALに、池田鉄洋小林顕作=Comedy Club Kingが出るらしい。RSRはステージが多いが、音楽だけに留まらないさまざまなジャンルのアーティストが集まるテントを作るらしく、その名もブラックホール。言えてて妙。宮沢章夫氏やバナナマン五月女ケイ子女史の名前もあったりして、なんだかオモシロそうだ。果たしてロック野郎達にイケテツはどう映るのだろうか。芝居じゃなくてもあの人のオモシロさは伝わると思うんだが。うーん、こんな話聞いたら北海道まで行きたくなっちゃうよ〜。