「阿修羅城の瞳」

よくよく考えたらこの日は映画&ライブのダブルヘッダー。ライブの印象があまりにも強く、また映画の印象があまり残らなかったので、1日に2本立ての遊びをした気があまりしない。
映画版も悪くはないが、以前鑑賞した舞台版が強烈なのでどうしても見劣りしてしまう。映画は映画でしかできない表現をいろいろ駆使して面白くするんだろうと思っていたが、特に感動はなく『こんなもんかぁ〜』という印象である。舞台版ではギャグも満載で、映画版でも舞台で笑いを取っていたセリフがナンボか入っていたが、別に笑いを取る目的ではなく全然味が感じられないセリフになってしまっていた気がした。ま、どれも予想はしていたことだが。
面白いと感じたところといえば、冒頭で「出雲」達が鬼退治にくる街の風景とか、鬼御門時代の「出雲」のキレっぷりとか、阿修羅城内の空間が縦横ひっくり返っているとか。あとは「南北」の弟子2人かぁ、やっぱり(笑)。大倉孝二氏に皆川猿時氏である。オモシロ役者が2人そろえば、やはりオカシイ。あともうちょっと面白いところあったが、忘れた。
かなり陳腐だったりチンケだったりといった、『これはないだろう』と思わずツッコミを入れたくなるような、舞台版とは違った意味での笑い所は結構あった。斬られた鬼の血が蛍光色の緑だったり、童の「阿修羅王」が「出雲」と出会った際、「殺せ。殺せるものならば。」まではいいとして、「殺して。」とか言っちゃったり、「つばき」が「出雲」の流した血を体で吸っているところの表現が、まんま肌に血が染み込んでいたりとか。挙句の果てには「つばき」が「阿修羅王」に転生した後、巨大化しやがった。これを笑わずにいられるか!?更にその後、阿修羅城内での「出雲」vs「邪空・美惨」の時にもやはり巨大「阿修羅王」登場。しかも顔だけ!デカデカと!も〜たまらん、笑える〜。
あ〜、まだ他にもツッコミ所あったかもしれんが、言い出したらきりがないし、結構忘れてるし。こんなもんだろう。というわけで、とりあえず見とくモンは見たって感じの映画だった。
あーーー!!!思い出した!!えらいマナーの悪いオヤジ2人がいたんだった!劇場に入ったら、客層があまりに上なんで、こりゃぁオバちゃんどもがざわざわしゃべったりバリバリおやつ食べたりすんのかな〜と心配していたら、見事に予想ハズレ。迷惑モンはジジィだった。席に着いたとたん酒臭さにウンザリし、周りを見回すと斜め前のオヤジ2人が酒を持ち込んでベラベラしゃべっていた。まあ実際酒を売っていたし酒の臭いは我慢しようと思っていたら、映画が始まってもベラベラしゃべりよる。しーーーっんと静まり返ったシーンでもお構いなくベラベラベラ・・・。もうただの酔っ払いなので、モラルなんか吹っ飛んでいるのである。ただでさえ映画にツッコミたくなっているのに、うるさいクソオヤジの存在でウンザリが倍増である。あ〜、思い出したら再び怒りがこみ上げてきた。うおをぉぉ!!