ZAZEN BOYS「TOUR MATSURI SESSION」@CLUB24 YOKOHAMA

今回のツアーは、関東の中でも東京だけでなくあっちこっち細かく回ってる。そんなら近場の方が開演に間に合うだろうし帰りもラクだろうし。何より小さいハコだとステージが近いってんで、地元公演を選択。これくらいキャパの少ないハコでZAZENのステージ見るのって始めてかも。AXとか野音とかフェスってことが多いからなぁ。前にO-EASTにも行ったことあるけど、もうちょっと広かったと思うし対バンだったし。
ひょっとしたらそうじゃないかと思っていたら、やっぱりそうだった、ZAZEN BOYS横浜初上陸。向井氏のアコエレではすでに2,3回は神奈川でやってるはずだけど、ZAZENは始めてって実は結構意外。んー、やっぱり東京が半端に近い分あんまり来てくれないもんなのかね。
神奈川県民が多いのか東京から来てる人もいるのかわからないが、案の定満員。神奈川にもZAZENにハマッてる奴が多いのぅ。なんとなくだけれど、若いコが多くいたような気がする。「横浜〜〜〜!!!」と向井氏が叫ぶ度に客も絶叫。調子に乗って前の方に進んで行ったら、ZAZENの音に殺される前に周りの客に殺されるとこだった。小さいハコだとステージ近い分、ステージの高さが低い。だから結局ガン見するには前に行かねばならんのね。ちょっと距離を取りつつ、やっぱりガン見。
今まではカシオマンのいる上手側で見ること多かったけど、今回は下手側。町田ヤンキーのバリバリブリブリ唸るベースをガン見。いやぁホント近かった。ただでさえ近いのに、テンションアガったひなっちがステージから乗り出してくるもんだから、すごい迫力。ビシビシ弦を弾く音まで伝わってくるんだぜ、しびれる〜!近くでガン見ガン聴すると、今まで今まで聞き逃している音が結構あると改めて発見。普段からよく聞いてるつもりでも、結構取りこぼしがあるもんだ。こいうのってライブならではの楽しみだよな〜。
ZAZEN BOYSの音の進化がすごいと思う中、日向氏は特に最近凄みを増してると思う。この若さでこれだけのスキルやセンスを持ってるって人、なかなかそういないと思う。なんか最近って、年齢なんて関係なしにスゴいアーティストがヒョイっと頭を出してくることがよくある気がする。経験値って年齢じゃ計れないものとも言えるし、その人が生まれ持っている才能っていうのかセンスっていうのかな、それがキラキラ輝いてるね。スバラシイね。ホントいい仕事してるね。余談だけど、日向君は毎回見る度に髪型変わるなぁと思っていたが、最近は今の髪型で結構長い間固定してる?それにしても前髪ウザくないの?余計なお世話かな〜。
セットリストはまあ「ZAZEN BOYSⅢ」からが結構多かったと思うけど、以前の楽曲もいろいろ取り混ぜて、2時間全体の流れが面白かった。「〜Ⅲ」では結構今までとは変わった新しいサウンドもある感じだから、その楽曲が入ると当然ライブの雰囲気も今までとは変化がある。面白いぜ。ってよくよく考えたら、ZAZEN BOYSのライブって実は夏の野音以来か!?秋はレコーディングで学祭やちょっとしたイベント程度しかライブやってなかったと思うし、年末のAXは行ってないし、フェスは他のステージ見に行っちゃったし・・・。うわぁ、マジで半年位見てないや!こんだけ間が開いたら、そりゃぁいろいろ変わってるはずだよなぁ。特に今回のレコーディングでMATSURI SESSIONを鬼のように繰り返してきたんだろうから、バンド自体がまた一歩今までとは違う場所へ移っただろう。その場所が前より上なのか下なのか斜め横なのかは、感じる人によってそれぞれ異なるだろうけれど、個人的にはこの変化によって、また更にZAZEN BOYSというバンドが面白くなってるってことが言える。
以前の楽曲もライブでは随分と変わってきてる。今回は「CRAZY DAYS CRAZY FEELING」が特に目を見張る程アレンジ変わってた。「ギター!カシオマーン!」から始まるお馴染みのギターリフではなく、「ベース!町田のヤンキー!」のイントロ。これだけでも結構ビックリなんだけど、曲調がもうまるで違う。向井氏の鍵盤もチョイチョイ入ったりして、今までのジャキジャキっとしたギターサウンドから、まるでクラブミュージックのようなグルーヴに変化。これは凄いです。脱帽。
「MABOROSHI IN MY BLOOD」のソロ回しも面白かったぁ。吉兼氏、頭を掻いただけ!ひなっちはなんか言ってたっけ、よく聞こえなかったけど。音出してないじゃん!!これも毎回楽しみのひとつだけど、ZAZENのパフォーマンスもついにここまで来たかって感じ。「CRASZY〜」とは違った意味でスゴい。
途中「あれ〜?聞いたことあるけどコレなんだっけ?」と思ったら「弥次喜多」に使われてたインスト。ZAZENのCDだけではわからんネタか?ライブで聞くのは始めてでちょっと驚き。向井氏による客いじりとなると「KIMOCHI」が定番だが、今回は歌ではありません、拍子木です。歌いながら徐に取り出だした拍子木、最前の客に預けてステージに引っ張り上げてやんややんや。
余談ではあるが、ライブ中にケータイを落とすというハプニングあり。んー、お尻のポケットに入れといたんだけど、あんまり暴れるとポケットの中身も飛び出すのか。ひとつ勉強になったわ。幸いキズが付いただけで壊れてない。なくしたことに早く気付いたのがよかったわ。足元に落ちているのを気付いてから拾うまで、無くさないように足でキープしていた間、ライブに集中できなかったのが残念。
適度にノリつつも、目ぇかっ開いて耳かっぽじってステージにサウンドに集中。きっかり2時間楽しませてもらいました。アンコール1曲は若干物足りないとは思ったが、物販ではお目当ての会場限定CDも買えたし、結構満足♪これで吉兼氏のギターももっと見れれば100点満点なんだけど、これだけの人ごみではなかなかそうはいかないね。いやぁ、こんなちっさいハコによくも人がこんだけ集まるもんだ。会場どころか駅のコインロッカーもいっぱいでやんの。来週もまたココです。普段ライブは東京行くこと多いのに、ここ最近は偶然にも横浜に集中。来週もSOLD OUTだし人いっぱいだろうなぁ。楽しみだなぁ。