BEYONDS「遅れてきた青年」2DAYS@代官山UNIT

ライブで貰ったチラシから、面白そうな情報をゲット。土曜だから仕事もないしちょうど予定も空いてるし、なんか勢いでチケットを取ってしまった。4バンドにどういう繋がりがあるかはわからないし、まして音楽の内容も統一性なし。ま、面白そうだからそんなの全然いーけどね。

toddle

田淵ひさ子嬢がついにフロントに。彼女のギターは聞き覚えあるけれど、実は歌の方はあまりよう知らん。ギターサウンドがジャキジャキなる上に女性ボーカルが乗っかる感じ。自分ではあまり聞かないサウンドで面白かったけど、ちょっとマイクのボリュームレベルが低かった?あんまり歌聞こえなかったよ。もともとフロントにいる人ではないからか、MCなどでは照れ照れ。かわいらしいけどね。しまいには「オリンピックのメダリストがアヒトくんに似てる」って誰にも通じない話が飛び出たり。ライブは結構きまってるのに、実にユルい空気が流れてた感じかな。ひさ子嬢のキャラクターがそうさせるのか。

toe

前からずっとナマで見たかったtoeちうことで、そろそろ始まりそうだなぁ〜と見計らって前へ進み、柏倉氏ガン見。辺りから聞こえる会話から思うに、同意見の客も周りにいたようである。サウンドチェックからそのままライブ突入。面白いステージセッティング。下手側にドラム(横向き)、G×2+Bが上手側に立って、これまた横向き。円陣を組むとは違うけれども、お互いに向き合ってのセッション。Vo.がいないからこそできるスタイルでもあるし、またお互いの間合いを計りながらセッションをするバンドスタイルというかサウンドというか。そういえば、以前同じUNITでワンマンやった時は、通常客席の所にステージ組んで、メンバーがステージ上で円陣組んでたってね。いろんな意味で注目を集めるバンド。
いやぁ、今回toeのライブ見れてホントよかったわ。CD音源を聞く限りでは、割とクールな、熱を持たない感じがしたけれども、実際のライブではナイスな演奏に熱がこもっていた。現実のtoeは熱を持たないどころか、とても熱かった。頭の上まで大きく振りかざして叩く柏倉氏の姿は勿論だが、4人がアイコンタクトでセッションをする様は、大変カッコいい。前の方にいたので思わず柏倉氏に目がいってしまったが、本当ならばちょっと離れて全体のセッションを見る方が楽しめるかも知れない。
それにしても柏倉さんのドラムは本当にすごかった。CDで音だけ聞いた感じでは、流れるような音が途切れることなく鳴っているという印象だったので、こんなん本当に生身の人間が叩けるのかと思っていたが、それをこの目で見て体感した。何というか、ありとあらゆる使える物・方法全てを使って音を作るという印象。オープニングではマレットを使用し、曲中ではリムも使用したり、スティックが細めだから持ち手側の太い所も使ったりと、見ていて飽きない。映像で見ても思ったけれど、ちょっと短めにスティックを持って、手首を返すように叩く姿は、他では見たことなく新鮮だ。音源で聞いたとき、今まで聞いたことない音に驚いて、一体どんな楽器を使っているんだろうと興味があり、ライブ後の転換もステージから目を離さずに見ていたが、特に変わったドラムセッティングというわけではなかった。要はあの音は使い手の技なのだろうな。
音源で聞いて、一体どういう風にこのサウンドが作られているんだろうと不思議だった。それが目の前で生身の人間(しかも4人だけで)創られる様は、ただただ感動するばかり。ライブ後には「カッコいー」と思わずため息。いいもん見たわ、これはクセになりそう。またお気に入りが増えたね、ふふん。

The ピーズ

「赤羽から代官山へやってきました」ということで代官山でピーズ。下北ではなく代官山。一番違和感感じてるのはひょっとして本人達か?いきなり「迷った」言うし「拍手を聞いたの久しぶり」だし。でもご機嫌だったね、メンバーも客も。いきなり「焼きめし」くらってアガった、イェイ。代官山が思いの外気に入ったらしく「越してこようかな」「拍手を聞くとマイナスイオン」。どこに行ってもハルさんもアビさんもシンちゃんもそのまんま、カッコイイや。野音行きたいなぁ、でも土曜出勤の日なんだよなぁ、野音って開演早いからなぁ、絶対間に合わないしなぁ。
お客ははやりピーズが目当てって人が多かったように思う。実際凄い盛り上がってたし。っていうか客どころか共演者もピーズが楽しみといった有様だったが(toddle小林愛嬢「中学時代野音へピーズを見に行った」)。前方は大盛り上がりだったのでちょっと離れて見てたけれど、右前にいた男性がひとり大暴れしていてウザかった。周りに迷惑かけるくらい暴れるなら前行けよコラ。逆に左前の男性はかるーくノッてる感じだったのだが、後半突然いきり立って、人を掻き分けステージ前へ飛び出していった。ま、それはそれでアリだな。その心意気やよし。

BEYONDS

11月のイベントビヨンズ復活ライブを見て結構気に入った。復活したと思ったらこうしてすぐにライブやったり、どうやら音源発表もあるらしく、積極的に活動してくれるのは嬉しいことである。おそらく昔っからのBEYONDSファンと思しき人たちは、ビヨンズのステージでは最前列で大変な盛り上がりを見せていて、結構な盛り上がり。前回のビヨンズ復活一発目ライブでは、テナー目当ての多いはっきり言ってアウェーな状態だったが、今回はホームな感じで客もメンバーも気持ちよかったろう。谷口氏のボーカルは更に伸びがよく更に激しくガッツリかましてくれた。バンドも更に一体感が増してるようで、今正に上昇中って感じだなぁ。


どういう繋がりでこの4バンドが集まったか知らないが、どの共演者も呼んでくれたビヨンズに感謝の意を示すも、ハルさん「どうもアリガトウ!ゾンビーズ・・・、じゃなくて何だっけ?」・・・ハルさんだからOKな感じの、一歩間違えば爆弾発言である。そんなわけでお目当て以外のステージではお客はどうなんだろうと思ったが、結構みんな大人しくちゃんと見てたね。toeでは山嵜氏が「受け入れられない?」と客に伺いをたてるが、そんな心配はいらないと思うなぁ。toeを始めて見るって人でも、あのライブはアリだろう。まあストレートなロック好きって人にはやっぱりピーズなんだろうけれど。多くはピーズ見たさという感じだったが、結構いいイベントだったのでは?2DAYSってことで昨日もあったようだが、こちらはどうだったんでしょうね。
柏倉氏といいアヒト氏といい、手数が多くて魅せるドラマーで、非常に楽しめたね。まあタイプは全然違うけれど。小洒落た格好でVOLAをやる姿もいいけれど、Tシャツ1枚で叩きまくる姿はシンプルにカッコいい。アヒトさんはナンバガとかザゼンの頃とはまた違った音だけど、やっぱり相変わらずの馬鹿太鼓。以前より音に「陽」を感じるのは、やってる音楽が違うから当然かもしれないけれど、BEYONDSっていうバンドが復活っていう再スタートを切ったという状況でバンド自体が「陽」にあるからかもしれないなぁ。