コンドルズ夏のダンス公演「TOP OF THE WORLD」@シアターアプル

トップランナーで取り上げられたり、NHK教育の芸術劇場で放送されたりと、テレビでも見ることが出来るほど認知されてきたがやっぱナマで見たいよな〜と思い、運良く東京公演が週末なので速攻行くことを決意す。いい年した男の学ランを楽しみにするのもどうかと自分で自分にツッコミながら、それでもいーじゃんと出かける。
撮影日らしくWOWOWのスタッフが場内をウロウロ、客席にもカメラが何台も設置されてて随分本気だな〜と。最近WOWOW蜷川幸雄作品やNODA・MAP、G2プロデュースなどの放映権をゲットして、侮れない存在。ちくしょー、CSだけでなくBSもやっぱり欲しいなぁ・・・。知ってはいたけど、ステージのシンプルさにやっぱりちょっと驚く。なーんにもセットがないんだもんね。まあステージを目一杯使ってダンスするからセットなんか必要ないんだけどさ。演出といったら映像くらいだもんな。
オープニングはやっぱりダンス。近藤良平氏のソロから始まって全員集。やっぱりナマだわ。すげぇ。映像ではわからない肉体や動きの美しさに惚れ惚れする。ちょっとしたポーズとかでも「おぉっ!」と喰い付く一瞬ってものがあるのだ。ぼーっとしてたら見逃してしまうようなホンの一瞬に、力量が現れていたりする。普段ダンスと言えばクラシックバレエに馴染みがあるので、こういうダンスはバレエの型とは明らかに異なっていて新鮮だ。クラシックならこう来たら次はこうだろうという固定概念が頭の中にあるが、それとは明らかに違う振りが次から次へと繰り出されるから、ちょっとストレスも感じるけどコレはこれで面白い。跳躍とかリフトとかホント全然違う型だもんね。んー新鮮。
その後ダンスもありつつやはりコント。結構前の方の席だったからいいけれど、後ろの方だったらあの人形劇は確かにきっついかも。近藤氏達の生演奏でダンスをするコーナーではその場でダメ出ししたり無理難題を押し付けて嫌がらせしたりと、常に笑いを取ることを忘れない。ソリを引く犬達のコントでは一体何をしたいのだろうと思っていたら、客を巻き込んでの大喜利大会が始まってしまった。しかも終わりが見えない・・・。危険すぎるネタをよくもまあやってくれるもんだ。最終的には面白いオチが出来たからいいものの、ヘタすると夜になっちゃうぞ。しきりに「コレもダンスです!コンドルズはダンスカンパニー!!」と訴えていたが、ダンスもコントもやるんだろとツッコミたくなる。
終始小林顕作氏が大丈夫か?って心配したくなる程大声張り上げて芝居してた。っていうか彼はもうコンドルズのメンバーなのか?毎回出てるじゃん。でも肩書きは未だに「宇宙レコード」になってるし、ようわからん。ま、ああいうコント芝居をやるには小林氏は必要なのかもな。実際に見て思ったわ。RISING SUN ROCK FESTIVALでは池田鉄洋氏と一体何をやらかしてきたのやら・・・。
ラストもダンス。あれは確かOASISの曲だっけ?微妙な変拍子があるんだけど、型にはまっていない振りだから変拍子でもちゃんと合わせられる。やっぱ面白いね。最後も笑いを忘れない。客層が結構幅広くて、カーテンコールでは中年夫婦客の女性が手を上げて拍手喝采。今夜は「情熱大陸」にも出演するっていうし、ホントに人気があるのね〜ん。ふふん、楽しかったぞ。