ウーマンリブVOL.10「ウーマンリブ先生」@サンシャイン劇場

ひたすら伏字にしなければならない下ネタ用語がてんこ盛り。源ちゃんなんて服着てる時間10分もなかったんじゃない?最初っから血だらけ立ったけど「女がいっぱい死んでる」よりも「掻かなくていい」の方が気分悪。エロもグロもかなり生々しく描かれてて、ダメな人にはとことんダメかも。体調不良で身体的にも精神的にもちょっと弱っていたので、途中ちょっと気分悪くなったけれど、自分結構大丈夫な方。友人連れてかなくて正解だったかな。まあ、エロでもグロでもひたすら笑いだけどさ。
ストーリーとして話すと、ポルノ小説家がカンヅメしてるところへ文芸家がやってきて、小説家の作品をこき下ろすが実はファンで、作家が書けないところへゴーストとして書くが、実はこれが実話で「これが発表されるころには私はこの世にいないでしょう」というお決まり文句で、過去の罪が延々書いてあって、以前この旅館であった事件も実はコイツの仕業で、あれでも6人って言ってるのに読み終えると一人足りないじゃんといってるところで一人女が行方不明で、あらら実はこの場で事件が起きてました、てな感じ。
ストーリーだけでつづると実に面白くない。だからストーリーは考えちゃダメー!ストーリーの上に溢れんばかりにのっかってる、必要ねぇだろうっていうようなバカバカしいその場その場のシーンが面白いのだ。でもちゃんとつながっててオチてる。「それだよ!」て、オチはそうきたかー!と感心。爆笑でもなくその場でおぉ!というオチでもなく、うーん、と首をひねってしまいそうなオチだが、全体を見ればここのなんともカルい小ネタ程度のところに引っ掛けて閉める位でちょうどいいのかも。だってサスペンス劇じゃないでしょ、コレ。
ただよくよく考えると、ラストにターゲットとなった女がみずき(みずほだっけ?忘れた)だってのが違和感。最後にこの女が狙われる動機とか理由が見当たらない。ただ単に全部の女を手にかけたというだけの理由なのかも知れないけれど、そうならそうで、最後にコイツがやられるネタを蒔いておいた方が面白かったんでは?まー、納得できるできないって芝居ではないから、理由もなく人がどうなろうがいーんだよという観点でいえば、そんな下準備は必要ないか。あと、罪を犯して逃げ回ってるところに救いらしきものを見つけるけど、これがまた曖昧であいまいで。これもとくに深く考えずただ、ソリャおかしーだろ、なぁ、って笑ってるだけでいーんだろうな。出会い方からして変だし、「何かやろう」って何にも見えてないし、それでやったことが「ウーマンリブ賞」だもんなぁ。ははは。
この芝居でサンシャインで6,000円。高くはないな。ド派手な演出はないが、細々と面白いことやってる。PC画面を障子に投影って、スクリーンセーバーまで仕込んであっておかしくってねぇ。明らかにそれはねぇだろって体位が投影されたときはもう、笑いを通り越して、なんでこうなるのって不思議気分、クドーさん何考えてんだと。あとレニー・クラビッツだっけ?あまりに遠すぎて比喩表現になってない言葉。あれほど遠い言葉をムリクリつなげるトコすごい。無理すぎる。そんな役に立たなさそうなこと調べてホンに書いて、それを読まねばならない役者、大変だぁ。誰にでもわかる「わはははは!」って笑いじゃなくて、気づく人は気づく、その場でちょっと考えるとわかる、別にわからなきゃわからなくてもいーよ、的なネタばっかりだったな。おもしれー。
個人的には皆川氏の「時にはお父さん、時にはお母さん」がツボ。前評判どおり、役者さんにとってはセリフが多くて大変そうだった。体力的にはどうだろうね。何気に走り回ってるのは女装仲居。お疲れさん。
「ウーマンは〜♪マンよりも〜♪ウーの分だけ○○だ〜♪」ウーって何だそれ!?